パートしながらセミリタイアの魅力〜最小出力で好きな仕事だけをする

Published / by mimijiro

正社員として働くことをやめ、セミリタイア生活を開始してから半年。

パートや非常勤は「セミリタイア」と言えるのか?」で書いた通り、最初の頃は、「雇われているのにセミリタイアを名乗ること」に違和感がありました。

でも今は、この働き方(休み方)にはたくさんの魅力があることに気づき始めています。

セミリタイアでパート勤務の魅力


その① 会社だからこそ楽に実現できることがある

アーリーリタイアせず、パートでセミリタイアを選んだ最大の理由がこれです。

長い間、福祉、医療、企業などいろいろな領域で、「相談員」と呼ばれる仕事をしてきました。人見知りなのに、相談員という役割を通して人と関わり、一緒に考えることが好きなのです。

ですが、正社員の場合は相談対応だけしているわけにもいきません。企画立案、数々の会議、職位上の役割、その他諸々がついて回ります。わずかな合間を縫って本業(と自分で思っている)相談業務にしがみついていました。

前職を辞める際、「これからはやりたいことだけして生きていく」と決め、ふと思いつきます。相談の仕事は好きだから、なんとか最小出力で続けられないかなぁ。

独立して、ネット上で相談を受けたり事務所を構えたりする方法は? サイト構築して集客や収支を考えて…わー大変。セミリタイアどころではなくなりそうです。

会社なら社員が効率よく働けるように、職場のハード面や総務人事の諸手続きがパッケージ化されています。活用しない手はありません。

目指すは「ただの相談員」!

今の時代は企業や公的機関でさまざまな相談窓口が開設されていて、その窓口担当者の多くはパートの専門相談員です。

これなら相談の仕事に専念できるかもしれない。そう考え、ちょうど募集があった今の職場に飛び込みました。今は週3〜4日、最小出力で好きな仕事を続けています。


その② のんびりする喜びをより深く味わえる

会社員のいちばんの楽しみ、”休日前のあの解放感”と、”連休をのんびり過ごす喜び”の両方を、毎週ぜいたくに味わっています。

正社員の時に比べて、仕事に行かない日は年間60日以上増えました。2ヶ月分のお休みです。旅行に行ったりブログを書いたりしようと思うと、ちょっと慌ただしいのが玉にキズ。

定期的に1ヶ月ぐらいの超大型連休ができれば最高ですが、それはアーリーリタイア後のお楽しみにとってあります。


その③ 少額でも収入が継続する

自由な時間で、好きな旅行をするにはお金がかかります。また、夫婦でアーリーリタイアを目指しているので貯蓄も大事。正社員よりも少額とはいえ、毎月会社から一定のお給料が入るのは、心の余裕につながります。


その④ 最小出力で人とのつながりがもてる

雇用され定期的に出勤することで、ほどよい距離感の知り合いができます。

同僚と話すのは、打ち合わせと休憩中の雑談程度。定時で切り離せる人間関係は、ボランティア活動や近所の人付き合いよりも楽なのです。


その⑤ 定期的に続けるか辞めるか選ぶチャンスがある

有期雇用のパートは、職場も労働者も互いに更新しないことを選びやすい立場。「嫌になったら次の更新で辞めよう」と見通しを持つことができます。
更新時期なら、組織側も心得て手際よく代わりを見つけてくれるので気楽です。


“時間を限定して好きな仕事に専念する”、”増えた休日でのんびり好きなことを楽しむ”。今のところ、どちらも自分にとって充実した時間です。

とはいえ、雇われて、勤務時間・場所・行動を拘束されるのはやっぱり不便。出勤がおっくうな朝もたくさんあります。

そんなときは空を見上げ、「もうすぐ夫婦でアーリーリタイア」と心の中でつぶやくのです。