ハローワークの訓練前キャリアコンサルティングって何をするの?(当日編)

Published / by mimijiro

ハローワークの訓練前キャリアコンサルティングって何をするの?(準備編)の続きです。

予約申し込みのあとに慌てて仕上げた「ジョブ・カード」は、以下の4種類。

  1. キャリアプランシート(今後のキャリアプランを文章化したもの)
  2. 職務経歴シート
  3. 職業能力証明(免許・資格)シート
  4. 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート

その他、訓練給付金の受給資格者証発行に必要な諸々の書類を持って、地元のハローワークに向かいました。


訓練前キャリアコンサルティング当日はどんなことを話すのか?

  1. 今日の流れの説明
    訓練前キャリアコンサルティングを外部委託機関が行っていること、今日はジョブ・カードの内容を元に話し合うこと、専門実践教育訓練の申請に関する簡単な説明があります。

  2. ジョブ・カード記載事項の確認
    主に2〜4の書類の記載事項をもとに「転職、退職の理由」「職場や業務毎の経験をどのように認識・評価しているか」など、色々な質問を受けます。
    詰問されるような感じではなく、仕事上のエピソードや感想を丁寧に聞いてもらう中で、話を整理するような流れでした。

  3. キャリア・プランシートの確認
    2の話をふまえ、書類1のキャリア・プランシートの記載に矛盾がないかどうか添削します。
    内容は「これまでの職歴と自分なりの評価」→「今後目指したいキャリアと必要なスキル」の順番で整理できていれば良いそうです。特に問題なければ修正は入りません。文章力が問われなくて良かったです。

  4. 最終確認
    「通学先の距離は遠くないか」
    「最初に支払う受講料は負担できるか」
    「家族や職場の理解が得られているか」
    など、受講を継続できるかどうか念入りに質問されます。
    受講に支障がないことが確認できると、キャリア・プランシートに「以上のことから〇〇学校の〇〇訓練の受講を予定しております」という文言を足すように指示があり、手書きで追記しました。

  5. 質疑応答
    面談の内容やジョブ・カードのことで不明点はないか聞かれます。特に何もなければスルーして大丈夫そうです。
    みみじろーは、「キャリアコンサルタント養成講座」受講のための申請だったので、目の前にいるキャリアコンサルタントさんに試験合格のコツやキャリアコンサルタントの市場動向などを詳しく教えてもらいました。この時間が一番楽しかったです。

  6. キャリアコンサルタントのコメント記入
    面談終了後、キャリアコンサルタントがジョブ・カードに面談結果のコメントを記入。15分ほど待ち、一緒に内容を確認します。
    (コメントに書かれること)
    ・ 今までの職歴、目標とするキャリアの要約
    ・ 当該資格の取得が「中長期的なキャリア形成」に有益であること
    ・ 訓練受講に支障がないこと

キャリアコンサルティングを通して、「この人は資格取得によって、中長期に渡って失業せずに済みそうですよ」「訓練修了まで問題なく続けられそうですよ」と、証明されることが大事だったのですね。

うっかり「将来はアーリーリタイアしたいんです」と口走らなくて良かったです。

内容確認後、キャリアコンサルタントの署名捺印をもらい、無事に「ジョブ・カードが交付された」ことになります。

全体の所要時間は1時間程度。(面談40分、コメント記入と確認20分)
丁寧に話を聞いてもらえたおかげで、普段話すことのない自分の仕事について語ることができ、良い経験になりました。


キャリアコンサルティングが無事に終わったあとは、ハローワークの窓口で、できたてほやほやのジョブ・カードと必要書類(教育訓練支援給付金受給資格確認票、雇用保険被保険者証、本人確認書類、写真2枚、振込口座のキャッシュカードなど)を提出し、専門実践教育訓練給付金の「受給資格者証」発行の手続きをしましました。

「教育訓練給付の受給者のしおり」を元に支給申請に関する簡単な説明を受け、今回の手続きは無事終了。あとは講座を受けた後に給付金の申請をするだけです。

でも最後にショックなことが。

”窓口で提出したジョブ・カードは戻ってこない!”

代わりに「訓練受講前キャリアコンサルティング実施証明書」が発行されました。

初めて書いたジョブ・カード、キャリアコンサルタントさんが頑張ってコメントを書いてくれたのに。せめてコメント欄だけでも写真撮れば良かった…。

本当に、ジョブ・カードって手続きのためだけに必要なんだなあと実感したのでした。

事前準備と当日の時間(移動も含め)を足すと、丸1日分は費やしたことでしょう。

今後、専門実践教育訓練給付金を申請をご検討中の皆様。お勤め中なら、職場で証明書を発行してもらう方法がお手軽ですよ。