以前のブログにも書いた通り、成26年10月より、従来のハローワークの「教育訓練給付金」に加え、新たに中長期的なキャリア形成を支援するために「専門実践教育訓練」が創設されました。
詳しくは、ハローワークの「専門実践教育訓練給付金のご案内」に記載されていますが、所定の講座終了+資格取得で、講座受講料の6〜7割(上限あり)が給付される制度です。
申請には、ハローワークで「訓練前キャリアコンサルティング」を受けるか、現在の勤務先で「受講を承認する」証明を受ける必要があります。
今回、制度を活用して資格を取得するため、ハローワークで「訓練前キャリアコンサルティング」を受けてきました。どのような流れで面談が進むのか?実際に受けてみた感想をご報告します!
訓練前キャリアコンサルティングって何?
職業訓練を受けて転職しようと考えている方を対象に、キャリアコンサルティングによって職務経験の棚卸しや自己理解の促進を図り、職業訓練の科目の選択や今後の就職活動に役立てていただくことを目的として行う、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングです。
訓練科目を決めかねている方、なんとなく職業訓練に興味がある方、前職と違う職種へのキャリア・チェンジを考えている方や、今後の希望職種を決めかねている方にもオススメです。
東京労働局・ハローワーク「訓練前キャリアコンサルティングのご案内」より引用
みみじろーはパート勤務でセミリタイアの身ですが、給与を得ている以上は技能を磨いて良いサービスを提供したいと思うのです。
そんな程度の動機でも受け入れてもらえそうな「訓練前キャリアコンサルティング」。早速申し込んでみました。
訓練前キャリアコンサルティングの準備
東京都のハローワークでは、訓練前キャリアコンサルティングの予約は外部委託先の「ランゲート株式会社(H30年度)」「株式会社セントメディア」(H29年度)に電話をします。
予約の日時や住所等の簡単な聞き取りのあとで、厚生労働省おすすめの「ジョブ・カード」を当日までに作成するように指示がありました。
キャリアコンサルティングを受ける準備は思いのほか大変だったのです。
ジョブ・カードとは
ご自身の能力や将来への希望などを整理し、明らかにしていくツールです。
様式に添ってこれまでの学習歴や職業経験などを振り返り、将来に向けた希望や目的などを考えながら書いてください。
東京労働局・ハローワーク「訓練前キャリアコンサルティングのご案内」より引用
様式は厚生労働省の「ジョブ・カード制度総合サイト」からダウンロードして入力します。
作成する書類は以下の4種類。(各シートの記入例にリンクを貼っています)
- キャリアプランシート
これまでの仕事を通しての知見と、今後のキャリアの方向性について熱い思いを文章化して記載します。これが書けるならキャリアコンサルティングの意味って…あまり考えないようにしましょう。 -
職務経歴シート
職務経歴書と同様です。みみじろーが転職時に作成した職務経歴書は、企業と在籍期間、職務内容を書いたシンプルなものでしたが、こちらは職歴毎に身についたスキルや学んだことを記載する必要があります。 -
職業能力証明(免許・資格)シート
履歴書の免許・資格欄の内容に加え、資格についての説明(どのような資格で何のために取得したか)の記載が求められます。 -
職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート
履歴書の学歴欄+これまでの職業訓練歴を記載します。学歴毎に、どのような学習(大学のゼミ等)をしたか詳細を記載する欄があります。
2〜4を先に作成し、繋ぎあわせる感じで最後に1の様式に進むと書きやすかったです。
うまく仕上がらなくても大丈夫。当日、キャリアコンサルタントの方と一緒に考えることもできるそうです。その場合は、面談が1回では終わらず、記入し直して再度面談するようです。
ジョブ・カードを作成するのに半日。履歴書と職務経歴書のデータをコピペするところまでは良かったのですが、都度「学んだこと」のコメントをつけるのは大変でした。
何度も「余計な好奇心を出さずに、さらっと職場で証明書出して貰えば良かった…」と後悔したものの、いまさら後には引けません。
実際にキャリアコンサルティングを受けて、この苦労は報われたのか!?結果は次回!