プロ野球観戦といえば、いちばんの楽しみはもちろん選手のプレー。
他にも、売り子さんのビール、球場グルメ、グッズ販売などいろいろありますが、願ってもなかなか手に入らないのは、「選手がプレーしたボール」!
とくにホームランボールはプライスレス。でも内野観戦派のみみじろーが手にするチャンスはありません。
狙いは土と汗の染み込んだ『ファウルボール』です。
今まで何年間も観戦して、一度も実物を触ったことのないファウルボール。今年はついに手に入ったのです!しかも、観戦3試合で2つも!
神宮球場と横浜スタジアムで一つずつ、オットのこたぬきさんがキャッチしてくれました。
興奮が冷めないうちに、スタンドに入ったファウルボールの行方についてのお話です。
1. ファウルボールが飛んでくる確率は?
幸運にも、2試合で1つずつ手に入ったファウルボール。
そんなに都合良くどんどん飛んでくるものなのでしょうか?簡単に計算してみました。
みみじろーたちが観戦に行った日の1試合のファウル数は全部で65。
グラウンド上でファウルになる場合もあるため、わかりやすく50個が内野スタンドに入ったと仮定します。(本当はもっと少ないかもしれませんが)
自分の席にピンポイントでファウルボールが飛んでくる確率は
50(ファウル数)÷24,000(内野席数)=0.00208
約0.2%、つまり、1試合につき500人に1人はファウルボールが飛んでくる計算になります。
試合を見ていると、ファウルボールが飛びやすい場所とそうでない場所がありそうなので、計算ほど単純な確率ではないと思います。(今回は2つとも、3塁側内野席の中段あたりの席でした。)
ちなみにホームランボールが自分のところに飛ぶ確率は、約0.003%(2017年の横浜スタジアム本塁打数で計算)。
1試合につき3000人に1人。キャッチした人は超ラッキーですね。
2. ファウルボールが飛んできたときの対処
観客は、チケットを購入した時点で、NPB(日本プロ野球機構)の定める『試合観戦契約約款』に合意したことになるようです。その約款には、以下の項目が設けられています。
第13条 (責任の制限)
3. 観客は、練習中のボール、ホームラン・ボール、ファール・ボール、ファンサービスのために投げ入れられたボール等の行方を常に注視し、自らが損害を被ることのないよう十分注意を払わなければならない。
NPB公式HP試合観戦契約約款より
無事に手に入れば嬉しいファウルボールですが、よけられずに顔や頭に当たれば本当に危険。観客も自分の身を守る責任があるということなのですね。
約款のあるなしにかかわらず、怪我をしたらせっかくの楽しい観戦が台無しになってしまいます。十分気をつけたいところです。
(注意すること)
- ボールの行方から目を離さない(←球場のアナウンス)
- 見失ったら頭を抱えて身をかがめる(←球場のアナウンス)
- 無理にキャッチしようとしない(しかも素手で)…今回とっちゃったけど、素手はあぶないです。怪我するかもしれません。
- キャッチできると思ったら最後までボールをみてタイミングをはかる(←こたぬきさん談)
- 素手だけどキャッチしたい時は手のひらで受けとめる(←こたぬきさん談)
3. ファウルボールをキャッチするとこうなる
ファウルボールが飛んでくるまでと、キャッチした後の流れをまとめてみました。
- バッターがファウルボールを打ち上げる
ピーッビーッという警告音と、「ファウルボールにご注意ください」のアナウンスが流れます -
『やばいこっちにくる!』
みみじろーはさっと頭を抱えてこたぬきさんを盾にします -
べちっ!(こたぬきさんが素手で片手キャッチする音)
決定的瞬間を見逃して残念がるみみじろー -
周囲のみなさんから拍手喝采を受ける
誇らしげなこたぬきさん。みみじろーも思わず拍手 -
球場の人が「大丈夫ですか?」と安否確認に来る
怪我がなければ「大丈夫です」と答えて終わり -
ボールはそのままもらえる
プロ野球の一軍公式戦では、全球場で持ち帰れるそうです -
キャッチした時に当たりどころが悪いと痣ができる
こたぬきさんによると、取った瞬間はかなり硬くて痛いそうです。1回は手のひらに青あざ、もう1回はうまく取れて無傷。本当に素手はお勧めしません。
3. ファウルボールをもらってわかったこと
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ハマスタのボールは日付と対戦カードが印字されている
神宮で取ったボールには印字はありませんでした。ハマスタオリジナルなのでしょうか。これ、余ったら拭いて印字し直すのかな…
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意外と高価!
NPB公式オンラインショップでは、公式球が1個2,600円(税込)で販売されています。プラスαでチケット代に匹敵しそうです。 -
ニューボールなのに結構汚れている
「プロ野球で1試合に使われるニューボールの数とその値段は?」の記事によると、少しでも土がつくとボールを交換するようです。が、意外と茶色い…。ピッチャーはマウンド上で頻繁にロジンバッグを触っていますから、1球投げるだけでも土や滑り止め剤がつくのでしょう。選手を身近に感じられて嬉しいです。
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ボール表面のブランドロゴは脆い
プロ野球公式球には、メーカーであるMizunoのロゴと、NPBのロゴが印字されていますが、下の写真の通りインクが消えかけているのです。ちょうど指がかかるのでしょうか。それともバットに当たったところ?そんな想像をするのも楽しいです。
テレビで見ていると、「ストライクカウント増えた」「粘ってるな」ぐらいで何気なく見ているファウルボール。
実際に飛んできたら、臨場感たっぷりの大事件でした。これからも球場に足を運ぶ楽しみのひとつになりそうですよ。