秋になり、過ごしやすい気候になりました。こんな季節は、東京駅から近い「丸の内仲通り」の散歩がおすすめです。
東京駅といえば、スーツケースを引いた旅行者と会社員の入り混じった大混雑が思い浮かびますが、丸の内中央口(地上)から外に出ると、目の前には皇居に向けてまっすぐ伸びる広い行幸通り。
日差しを楽しみながら行幸通りを皇居方面に進み、丸ビルをすぎて左側に並木道が見えてきたら、それが丸の内仲通りです。
丸の内仲通りの散歩はこんな人におすすめ!
1. 週末の都心で人混みから離れて過ごしたい
平日よりも週末の方がずっと空いています。さすがオフィス街。さらに、11:00〜15:00(休日は17:00まで)は、歩行者天国。テーブルと椅子が出て、通り全体がテラス席のようになります。キッチンカーも来るので、天気がいい日のランチにぴったりです。
ケヤキやイチョウなどの街路樹が続き、歩道にはベンチがたくさんあります。木漏れ日の中のんびり本を読み、葉っぱに陽光がきらきら反射するのを眺めるのも癒されます。
2. おいしいチョコレート専門店をハシゴしたい
「ジャン=ポール・エヴァン」、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」、「カカオサンパカ」などなど、世界の有名ショコラティエが集まっています。
気温の下がる秋のお楽しみはホットチョコレート(ショコラ・ショとかいう耳慣れない呼び方もあるので注意)。みみじろーはカカオサンパカのホットチョコレートが大好きです。まさにチョコレートを飲んでいる実感があります。
(ジャン=ポール・エヴァンのマカロン。食べようとして袋を開けたら保冷剤でした。そんなおしゃれな保冷剤、人生で初めてだよ…)
3. すてきな洋服を見て目の保養をしたい(もちろん買ってもいい)
(おそらく)有名なブランドのお店が通りの両脇に並んでいます。休日の開店前に散歩をすると、お店の人がショーウィンドウのガラスを磨いている場面に遭遇します。
ファッションには全く無頓着なみみじろーですが、曇りのないガラスと、その中にキレイに並んでいる洋服達を通りすがりに眺めるのは心が落ち着きます。
4. 散歩ついでに芸術も楽しみたい
通りの歩道沿いには、アート作品(オブジェとか)が展示されています。年に数回アートイベントがあり、通りのベンチに人形が突然現れたりするので驚きます。
また、三菱一号館美術館、出光美術館などの美術館も通り沿いにあります。特に出光美術館は落ち着いた雰囲気が好きでよく行っています。
(コラージュで描いたフェルメールの絵画。水道工事箇所の外壁なのになぜかアート)
5. 季節を感じたい
街路樹や、四季の花が丁寧に手入れされています。季節に合わせたイベントもたくさん。
好きなイベントは、GWに開催されるラフォールジュルネという音楽の祭典。通りを歩いていると、カルテットやオーケストラの演奏に遭遇できます。
これからの季節は、11月9日(木)から始まる丸の内イルミネーション2017がきれいです。
クリスマスシーズンは、東京ミチテラスというイルミネーションイベントが重なり、入ることも抜け出すこともできない大混雑になります。最小出力で楽しむなら11月中旬か、年明け以降の方がおすすめです。
(上の写真は、10月上旬に行われた「東京味わいフェスタ2017」のオープン直前の様子です。)
その他. 散歩に優しい設備がたくさん!
- 散歩中にお腹が痛くなっても安心。通り沿いのショッピングビルに駆け込めば、すぐに広くてきれいなトイレにたどりつきます。
- 雨が降っても安心。通り沿いのビルの地下はだいたい、大手町〜銀座まで広がる巨大地下通路につながっています。雲行きが怪しくなったら、あわてず地下散歩に切り替えましょう。
- 歩き疲れたらすぐ電車。仲通り沿いには、東京駅、大手町駅、二重橋駅など、駅が密集しています。無理をしないのも楽しい散歩の秘訣です。
丸の内エリアの公式サイトには、その他たくさんの楽しみ方が載っています。おそらく多くの人が「通り過ぎるだけ」の東京駅。改札の外側には意外な魅力がありますよ。