今は、とても穏やかにセミリタイアな日々を過ごしていますが、退職を決意するまでには色々と迷いました。
収入がなくなること、キャリアを手放すこと、生活ができなくなっても社会復帰は難しくなるだろうこと。何度も自分に問いかけてぐるぐると同じところを回っていました。
辞めたくなった時に自問自答したこと
- やってみたいと思っていた仕事なのに本当にやめたいのか?
→ 仕事内容は好きでしたが、このまま続けたら嫌いになります。 - どうしてやめたい気持ちに変化していったのか?
→ 常に一触即発の雰囲気の中で生き抜く根性がなかったからです。 - それは、改善しようがないのか?
→ 自分にできる工夫はしましたが、もう改善しようとする気さえ起こりません。 - 誰かの協力を得る事はできないのか?
→ そんな協調性のある職場なら続けています。 - 本当に、今の職場をやめれば幸せなのか?
→ それはわからないけど、続けるよりはマシです。 - 嫌なのは会社?それとも働くことそのもの?
→ 転職してもダメなら働くこと自体が嫌なのでしょう。 - 会社の場合、会社の何が嫌なのか?
→ ざっくり言うと「風土」。細かい事は挙げればきりがありません。割愛させていただきます。 - 働くのが嫌なら、どうやって生きていけばいいのか?退職後の算段は立っているのか?
→ 今の貯蓄に加え、あとどの程度収入があれば生きていくことができるのか。これはこたぬきさんの協力なしには成り立ちません。相談しながら考えましょう。
退職を決意するために試したこと
- ネットで「仕事 辞めたい」で検索しまくる
心の叫びを検索窓に入れるだけでもなんだかほっとします。進退を決めるのは自分だけど、仲間の声や第3者の声が聞けて良かったです。 -
退職願を書いて常時持ち歩く
退職を申し出る1ヶ月前に書きました。バッグに入れておくだけで気持ちが楽になりました。 -
キャリアカウンセリングを受ける
自分の中だけで考え続けていると「辞めたい」一択に考えが集中してしまいます。利害関係のない専門家(キャリアカウンセラー)に相談しました。
声に出したことで決心が固まりましたが、キャリアアップではなく「セミリタイア」の相談をされたカウンセラーさんは微妙な気持ちだったことでしょう。 -
世の中にもっと楽しい仕事があるかどうか調べる
現在の勤務先はもともと「一度応募してみたい」と思っていた仕事でした。退職を考えたときに募集が出たのも、応募して採用されたのも何かのご縁でしょう。でなければいきなりアーリーリタイアしていたかもしれません。 -
突然退職して家族を驚かせないよう、小出しに相談する
オットのこたぬきさんに、少しずつ考えを話しました。今後の生活の事や収入のことを何度も相談する中で、夫婦でリタイアの夢に目覚めた気がします。 -
会社の人に伝えるための退職理由を考える
自分なりに練ったつもりでしたが上司に伝えた時はグダグダでした。反省。声に出して退職を申しでる練習をすれば良かったです。 -
本音の退職理由を、自分にだけは正直に認める
一番大事。自分を騙すと次の暮らし方や職場を選ぶときに、「建前」が邪魔をして本当に進みたい方向を見失います。自分の場合は「やりたくないことに時間と気力を使うのはもう嫌だ」というヘタレな本音を正直に認めたことで、前向きになれました。 -
上司に伝えてから辞めるまでのシミュレーションを妄想
マニュアル作って、各部署に担当者が変わることを伝えて、有休も計画的に消化して…。不安に思う人もいるかもしれませんが、みみじろーには退職までの時間を思い描くのは至福のひとときでした。この妄想が楽しくてたまらないようなら、早めの退職がおすすめです。
こんなことを繰り返しているうちに、いつしか退職の決意は固まっていました。
脳内ではすっかり退職したつもりになっていても、この時点では現実には何も進んでいない状態です。
まずは妄想シミュレーション通り、上司に退職の意向を伝えて時期を決めることから始めましょう。上司に何を言われても、引き止められても、不退転の決意で臨むのみです。
実際には、思い描いたよりずっと大変でした。そのお話はまたいずれ。