以前書いた、退職を決意するまでの道のりー本当に今の仕事を辞めますか?の中で、退職に向けて自問自答したことを書きました。
そして、ついに意を決して上司に退職の意向を伝えることにしたのです。
1. 退職を申し出る手順
- 直属の上司にメールでアポイントをとる
「折り入ってご相談があります。」といつになく改まった書き方で、フラグを立てておくことも忘れません。 -
結論から入る
「退職を考えております。」その後にシンプルに理由を伝えます。いきなり退職願や退職届を叩きつけたりはしません。会社指定の用紙に書き直してくださいと言われたらカッコ悪いです。けんか腰に見えて話がこじれる可能性もあります。 -
退職時期の見込みまでしっかり話しきる
直属の上司に決裁権がなければ「◎月末日の退職を希望しています」というところまで伝えます。
さて、みみじろーの場合はうまくいったのでしょうか?面談中の様子をのぞいてみましょう。
み「実は、退職を考えておりまして。」
上「え!?なんで?何かあったの?」(メールでフラグを立てた意味なし)
み「現在の業務を遂行するには自分では力不足です。続けることは難しいと感じています。任せていただいたのに大変申し訳ありません。」
上「別に力不足じゃないよ?何言っているの?」(まさかの全否定)
み「今後はペースを落として働けるところで、色々勉強する時期に充てたいと思っているんです」
上「異動とかじゃダメなの?転職するの?」
み「転職も考えてはいますが…。」
上「ああそうなんだ。給料のいいところ見つかったんでしょ?」
み「…。」(何も決まってないけど、もういっか)
上「本当は職場に問題があったんじゃないの?今後の参考にしたいんだよね。誰にも言わないから教えてよ」(誰にも言わずにどう参考にするのか)
み「自分の能力の問題です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。可能でしたら退職時期は、◎月末でお願いしたいのですが」
上「転職の日が決まっているなら仕方ないね…。後任、見つかるかなあ。ちょっと預からせて」
み「よろしくお願い致します」
無事に話はすすんだものの、自宅で悩みながら練りに練ったはずの理由が全く伝わらない。なぜか転職前提になってしまいました。
この反省を踏まえて、退職の意思を上手に伝えるためのポイントを考えてみました。
2. 「退職希望」をうまく伝えるポイント
- 普段通りの表情で伝える
退職「手続き」です。わざわざ感情的になる必要はありません。淡々とした雰囲気をかもして、情熱的な引き止めを予防しましょう。 -
自分を主語にする
職場のせいにするよりも、個人的な退職理由を述べる方が素直に聞き入れてもらえそうです。「本当は職場に問題があったんじゃないの?」とか、カマをかけられてもしらを切り通しましょう。 -
退職理由はシンプルにまとめる
退職までに色々な人に理由を聞かれます。わかりやすく一言で済む理由を選択しましょう。 -
正直であることより相手が納得することを大事にする
「転職するの?」「何か嫌なことがあったの?」先回りして聞かれたら、それは上司が納得しやすい理由です。いっそ最初から転職すると言えばよかったです。誠意なんて必要なかったのかとも思います。 -
プランB,Cを用意しておく
内面的な理由は理解されず、もつれるだけでした。家庭の事情や転職など、ぎりぎり嘘じゃない範囲でつなげられる切り札を用意しておきましょう。 -
理由を紙に書き、リハーサルをして本番に臨む
このプロセスを怠ったのが最大の失敗でした。家族でも友達でもいいです。協力してもらって伝え方を練習しましょう。
目指すゴールは退職の意思を受け入れてもらうこと。いろいろ反省点はあるものの、結果よければすべてよし、です。
今の職場は、更新回数に上限がある有期雇用契約です。上限まで勤務すれば、退職理由を考える手間はかかりません。
前職の反省を生かす機会がないかもしれませんが、幸せですよ。