インビザライン矯正を初めて約半年。
矯正を始めた頃は、職場の洗面所でアライナーを洗っていると、「今(の年齢)から矯正?なんで?」とよく聞かれました。
「ずっと前歯で肉を噛み切るのにあこがれてて〜」とテキトーに答えてますが、詳しく話せば長い長い物語。
今回は、大人になってから矯正を始めた理由のお話です。
1. 鏡をみると歯並びが残念すぎる
物心ついた時には、両側に八重歯ができていました。前歯と八重歯の間の歯(両側の2番)は、ほとんど隠れている状態です。
小学校高学年の頃、親から「歯列矯正して歯並びを直すかどうか自分で決めなさい。矯正はお金もかかるし痛いよ。」と、選択を迫られたことがあります。なぜ急にそんなことを言われたかは覚えていませんが、歯科検診等で指摘されたのかもしれませんね。
子供時代のみみじろーには”お金もかかるし痛い歯列矯正”の何が良いのかわからず、「え。やらない。」とあっさり断り大人になるまで放置。日本は八重歯に寛容な国です。とくに不便に感じることもありませんでした。
ところが30代後半にさしかかってくると、鏡を見るたびに歯並びの悪さが目につくようになりました。
加齢によって、歯の着色汚れが落ちにくくなったのです。とくに磨きにくい部分の着色が濃くなり、前歯周辺の歯並びの悪さが目立ちます。気がついてからは、笑う時にもなるべく口を開けないようになりました。
鏡を見ながら、「このまま数十年過ごすのは気が重いなあ。入れ歯になるまで待つしかないのか…。」などと考えたものです。
2. 虫歯が繰り返しできるようになった
歯並びの悪さによる弊害は、見た目だけではありませんでした。
同じく30代後半から、奥歯が繰り返し虫歯になり始めました。今ではほとんどの奥歯に神経が残っていません。
歯磨きの仕方も悪かったのです。一生懸命(力任せに)磨いて、フロスも歯間ブラシも使っていませんでした。 歯医者さんの指導のもと歯磨き習慣をあらためたものの、なぜか虫歯は続きます。
当時通っていた歯科の先生達も「なんでよくならないんだろう…」と原因を色々考えてアドバイスをくれました。
- 力強くみがきすぎて、エナメル質が傷ついているのでしょう。
- ストレスで、奥歯をいつも食いしばっているのかもしれませんね。
- 嘔吐癖とかないですよね?
- 寝ている間に歯ぎしりしていませんか?就寝時用にマウスピースを作ってみましょう。
- 歯列矯正を考えてみませんか?噛み合わせが悪いまま、何度治療をしても奥歯への負担は変わらないし、前歯も磨きにくいいままですよ。
あー。矯正ねー。言われた時はピンときませんでした。忙しい仕事の合間に歯科に通うだけで精一杯。虫歯治療以上のことは考えられなかったのです。歯並びのために高額を費やすのも抵抗がありました。
でも、今の虫歯が続く状態はなんとかしなければ。ここで意外な伏兵が、みみじろーの気持ちを動かしたのです。
3. 家族が40代で歯列矯正を始めた
オットのこたぬきさんが、ある日「歯列矯正を申し込んだ。」と宣言したのです。みみじろーほど歯並びが悪いわけでもなく、最初に聞いた時は「なんで?」と思いました。
こたぬきさんは自分の歯並びが少しずつ崩れてきていることに気がついて、かかりつけの歯科の先生に相談していたそうです。
先生から、”下側の前歯が上の前歯の裏側を押しており、放置すればどんどん噛み合わせが悪くなる。いま歯列矯正をして噛み合わせを整えれば、年齢を重ねても歯の健康を保ちやすい”と説明されて決断したようでした。
こたぬきさんが選んだのは、ワイヤーの歯列矯正。食事のたびにワイヤーなどの矯正器具に野菜が絡まり、歯間ブラシで除去するのに苦労している様子をみて、「うわ大変そう。よく頑張るよなあ。」と、その根気に感服したものです。
そして2年半後。ついにワイヤーを外したこたぬきさんの歯並びは衝撃的でした。
「入れ歯みたいに完璧だ!こんなに人の歯並びは良くなるのか!」
ぴったりと並んだ歯。気持ちよさそうにサッサッと歯を磨くこたぬきさんがうらやましく感じました。いいなー。歯磨きがラクそう。
感動のあまり歯列矯正への関心がぐっと高まったものの、みみじろーが矯正に踏み切るにはさらに時間がかかりました。
一番心配だったのは仕事のこと。相談員という仕事柄、人と対面で過ごす時間はどうしても多くなります。矯正で自分の口元ばかり目立つのはいかがなものか。
また、矯正中の歯磨きの大変さを目の当たりにして、虫歯になりやすいみみじろーの口内衛生は保てるのだろうか?という不安もありました。
ところが近年の技術の進化が、心配を軽くし矯正への後押しをしてくれたのです。
4. 歯列矯正の技術が進化した
今から5〜6年ほど前、2.で矯正を勧められた歯科にあったポスターでインビザラインのことを知りました。
インビザライン公式サイトによると、インビザライン・システムは1998年に米国で開発され、日本法人が設立されたのは2002年。その後に日本で販売を開始したため、当時は最新の治療システムとして紹介されていたのです。
目立たない透明のマウスピースで矯正ができる!これなら仕事にも影響しない!と思い、先生に「インビザラインってどんな治療ですか?」と質問すると…
先生は気の毒そうに「マウスピース矯正なので、大きく歯を動かす叢生(八重歯など)の矯正には向かないんですよ」。がっかりして、インビザライン矯正のことは記憶の底に沈んでいきました。
この出来事の数年後に、こたぬきさんの影響であらためて意欲が再燃。「当時は無理だった八重歯の治療も、もしかしたら今なら…。」淡い期待を抱いて、インビザラインを導入している矯正歯科のサイトで症例を調べました。
すると、みみじろーと同程度の八重歯でも、インビザライン矯正で治療した症例写真が掲載されているではありませんか。
近所にインビザライン矯正の専門クリニックもある…。話だけでも聞いてみようかな。
長い長い時間をかけて、みみじろーはついに動き出す決心をしたのでした。
早速、矯正歯科の予約フォームから無料相談の予約を申し込んだものの、色々と不安になってきます。
40代で歯列矯正ってリスク高そう?、八重歯だけど本当に治る?、神経抜いたり被せ物とか治療痕だらけで矯正できるの?
実際に、自分で足を運んで確かめるしかありません。勇気を振り絞っていろいろ聞いてみた結果は、また次回。