世間に向けて大声で言えない退職理由のホンネ

Published / by mimijiro

前職を辞めたくて辞めたくて仕方がなかった頃。ひたすら退職に関する記事やブログを読み漁った時期がありました。けれど、その手の記事を読むたびに、もやもや~っとした感触が残るのです。

多くの記事で「残業時間が長くて倒れそう」「上司のパワハラで心を押しつぶされそう」な場合は早めの退職や転職が推奨されています。その一方で「仕事がつまらない」「職場の雰囲気や人間関係が悪い」位であれば、己を見つめ直して踏み留まれと言われているように感じるのです。

決して長時間労働がいいとは思っていません。けれど、仕事を辞めたくてたまらなくなる辛さの基準はそこなのだろうか?という疑問が湧いてきます。自分自身、仕事が面白くてたまらなかった時は残業しても残業している意識さえなかったのですから。

どうしても自分の実感と世間の記事の風潮が重ならず、悶々としている時にこんな調査結果をみつけました。
転職理由のホンネとタテマエ

いやもうなんだか、窮屈な話ですね。
ホンネを押し殺して「家庭の事情」「体調不良」を前面に出して退職し、転職の採用面接では「スキルアップ」「チャレンジ」を主張する。
それが最小出力の秘訣ですし、みみじろーもそのようにして生きています。でもたまにはホンネを叫んでみたくもなるのです。

世間的にはアウトかもしれないから大声で言えない退職理由あるある

  • 職場の人間関係が悪い : 毎日「今日もあいつらの顔を見るのか・・」と思いながら出勤するのはボディブローのようにダメージが蓄積します。
  • 毎日どんな仕事が降ってくるかわからないスリルに疲れた : 指示系統が不明、上司の指示が朝令暮改。そのスリルは求めてないです。
  • 毎日同じ仕事で飽きた : 延々とコマを回すハムスターの気持ちです。止まりたくてもコマの遠心力で勝手に回されるようになります。
  • 仕事暇すぎ : 暇だけどブログ書くわけにも寝るわけにもいかない。仕事しているふりもそう長くは続けられません。
  • 色々理由はあるような気がするけれど何だか嫌になっちゃった : 退職理由が一つに絞れるのは解散か定年の時ぐらい・・?
  • 吟遊詩人になりたくなった : 立派なジョブチェンジです。

転職も退職も単に会社と個人の契約なので、本当は辞める理由なんて何でも良いのでしょうね。
社会に合わせて生きていくために、つい「退職するに足る正当な理由」を探し求めてしまいますが、せめて自分にだけは当たり前のホンネを認めたいのです。

当然ながら退職後は今のように固定の給与が入らなくなります。どう生活を組み立てていくか準備する必要があります。辞めたい気持ちが高まれば高まるほど、退職後の生活シミュレーションが真剣味を帯びて楽しくなってきたのでした。

嫌なことやつまらないことに目覚めている時間の大半を費やすほど人生長くなさそうです。ホンネのやりたいことに残りの時間となけなしの気力&体力を使いますよ。